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2016年 01月 30日

市販ロードレーサー TA125

1960年代は国内でもモータースポーツが盛んとなり各メーカーはキットパーツという形でチューニングパーツを供給していました。
ヤマハは1959年発売のロードスポーツYDS-1でキットパーツを設定し浅間レーサーやスクランブラーに改造できましたが1962年に市販ロードレーサーTD-1を発売しその後TD(250cc)/TR(350cc)シリーズ、またTZシリーズと続き完成車で直ぐにロードレースへ参加できるようにしました。
250cc以下の小排気量クラスはキットパーツを供給し続け安価にモータースポーツを楽しめるようにアマチュアライダーをサポートしました。
1965年に発売された2ストツインのAT90にもキットパーツがあり、ロードレーサーへの改造方法を記した「レースマニュアル」を提供していました。
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同じく1967年発売の2ストツインのAS-1(125cc)にもキットパーツがありましたが、1973年にヤマハ初となる125ccの市販ロードレーサーTA125が発売されました。
これは1971年に発売されたロードスポーツAX125をベースとしており、最高出力24ps以上/12750rpm、乾燥重量81kg、価格35万円というものでした。
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1971年AX125
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TA125は同じ仕様のまま約2年間発売されました。この時期250/350ccクラスの市販レーサーは水冷化された時代で海外でもモリビデリ(イタリア)などは水冷125ccの市販レーサーを販売していました。
TA125は国内のアマチュアライダーに受け入れられ一時的には台数を伸ばしましたが性能的には少し遅れて来た市販レーサーの感はありました。
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《おまけ》以下は福岡のモデラ―の柴田一弥さん(故人)が作った1:9スケールのスクラッチモデルのTA125です。お見事です。
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by YDS_CLUB | 2016-01-30 19:01 | YAMAHA 2st Twin


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